じっくり読もうと思っていたが、いっきに読んでしもた。
口述起こしだからかだろうか、白鳥氏の息遣い語り口が見えてきて、しかもその熱さといったらない。
白鳥氏が在籍されていた当時のガロには触れていないのだが、ちょうどデジタルとインターネットの洗礼を受けたその時。
デジタルガロやねこぢるうどんのROMマガジンを手に入れていたことを思い出す。
にしても、氏の自分への真摯さといったらない。己に忠実に誠実に突き進んできたという自負が溢れて出るよう。
創作にがぷり四つを組んでやってきたその生き様、確かに受け取りました。
わしらが京都に来たその頃、白鳥夫妻も京都にいたのだと思うと、なぜもっと出歩かなかったのかとも思う。
どこかで、どこかの場所で、邂逅することもあったかもしれない。
そもそも白鳥氏を知ったのは、おおかみ書房氏が立ち上げていた奇特なブログサイト「なめくじ長屋奇考録」で展開されていた漫画ローレンスの褒めゴロシに感銘をうけ、そのサイトから辿った先が白鳥氏のブログであり、その圧縮テキスト群を貪るように読んだ。そして氏のお連れ合いのやまだ紫画聖を知り、性悪猫や鳳仙花にたどり着いた。
我が家の本棚に並ぶことで、やまだ紫画聖の作品を少なくとも8人の人間が手にとって読む機会が生まれた。子供らにも何かしら刺さることがあってほしいなと思う。
全身編集者は以下から入手すべし。